作品紹介専用とか言いつつ、緊急事態なのでのっけます。
「六ヶ所村ラプソディー」を観て感じたことをつづりたいと思います。
目に留まった方は是非読んでください。
前半は「六ヶ所村ラプソディー」の製作者の意図をくんだ書き方をしたいと思います。
つまりは「反対しろ~」と強制するのではなくて、まず自分で考えてみて。っていうすたんすです。
後半は個人的意見。
まず映画を観て知った現状をざっと。
現在日本にある原発は55基。日本の電力の三分の一をまかなっているそうです。
対して風力発電などの自然の力を使った発電は数パーセント。なぜかって言うとそれを推し進める政策をとってこないでどんどん原発に任せたから。
原発がもともと必要だったのではなく、いまや原発がないと電力の三分の一がかけてしまう世の中になってしまったのです。
そして六ヶ所村の施設は、それらの原発ででた核廃棄物からプルトニウム(猛毒)を取り出して、使って行こうという新しい試みの施設です。
新しい試みなのでこれまで以上に危険の伴う施設だそうです。(ちなみにこれまでの原子力利用も綱渡りで開拓してきているそうです)
ちなみに、取り出したプルトニウムは危険で気難しいので、取り出してから利用するほうの技術は難航中だそうです。
ちなみに、プルトニウムは猛毒なので、もしまちがって漏れたら日本国民全滅ありえるそうです。
と、ここまではあくまで「起こるかもしれないリスク」の話でしたが、次の話は実際に起こることです。
この施設は放出されていいはずのない放射性物質を「自然の力で拡散されるから」と堂々と空と海にたれながすそうです。
これはオドロキでした。
・・・被爆国が、何でこんなことを認めるんでしょうか?
いろいろあって施設の稼動は半年後に迫っているそうです。
賛成派の人も反対派の人も「未来の子供たちのために核燃料サイクル施設を【賛成だ・反対だ】」と言っていたのが印象的でした。
反対派の人はもちろん未来に蓄積し子供の世代に影響を与える放射能汚染のことを憂えているわけです。
賛成派の人たちは、とにかく今子供を育てたり食べていくために仕事が必要。だから原子力の施設自体が必要。と言う人や、
すでにエネルギーが必要なもの(車やら飛行機やら…)がいっぱいあるんだから、あれば使いたいしそしたら原子力は必要で、日本全体のためになる、と言う人などなどおりました。
個人的には賛成派の人の考えの浅さが気になりました。恐ろしさを正確に認識した上で賛成だと言っているわけではなく、「大丈夫だと言ってるから大丈夫だろう」みたいなね。
特に今あるものを活用したいために必要だからと言う人は、それを得ることでやってくる代価にあまりに無頓着なんじゃないかと思ってしまう。
でもそれはしょうがない心理でもあると思うのです。生活がかかっていて、とりあえずの都合のよいものを信じたいと言う心理。
でもその積み重ねで、今地球はたいへんなんですよね。
現におきようとしているこの狂った事態(まさにラプソディー)について考えることも大事。
かさねて、原子力が必要だと言う動きに自分が知らず加担していないかと言う問いを持つことも大切です。
このエネルギー・テクノロジーは本当に必要か?(仮定でも)どこまでそぎ落とせるんだろうか?今つかってても、いざとなったらいらないやい!って言えるか?
各個人がそこまで想定して考えないと、やばい時代みたいですよ。